石黒獣医科病院

院長室 Toshiharu Ishigro Official Blog

2006-12-08 00:36:49

タヒチ・アドベンチャークルーズ航海日誌・1 【9月30日】

テーマ:旅行記

9月30日
6時50分 セントレア中部国際空港にてJAL成田行きにチェックイン 免税店にて当院スタッフの土産を買う。成田空港第2ターミナルから第1ターミナルに移動の際の案内不十分。連絡バスの降りる停車場所も判らずもたつく。
第一北ウイング18番ゲートでチェックイン 喫煙所探し回る、麦焼酎2本、タバコ2カートンを購入、時間なくビジネスラウンジ利用出来ず、ビール飲んでタバコ吸えず残念至極。

9月30日
午前3時30分(時差の関係で丸々一日得した気分) パペーテ国際空港着 
南国特有の芳香に満ちた、多すぎない湿気を含んだ風が迎えてくれる。タヒチ島の山々の稜線が群青色に縁取られ、もうすぐ夜明けであること告げている。

:::風の香::::
2006年9月30日早朝3時30分成田からの11時間の飛行を終え、タヒチの首都
パペーテの空港に降り立つ。ビールを飲んでは眠り、目覚めて今度はワインの1万メートル上空の長旅。長時間の空旅は低酸素の影響も加わり、体全体が強張り、ギシギシ音を立てている。全体に泥水が溜まったかの様な頭を振り振りタラップを降りる。それにひどく腰が痛い。日々反復される建前に腐食された心と体。泣き言に汚された感性。
それらが今、はっきりと形をとり客観化され客体となり意識の中に凝固する。
意識上は名古屋のイミグレーションで出国スタンプを押してもらった時より日常から開放されていながら、体と情念はまだ完全に日本を引きづっていた。それが空港の入国検査に向かう僅か200歩足らずの道程のうちに劇的な心身のリセットが実現する。恐ろしく早いスピードで南国の香気がわが身を満たし、日本では如何とも断ち切れない数々の桎梏の鎖を断ち切ってゆく。いや、解きほぐしてゆく。薄着に着替えた体にまとわりつく微風が身にまとう虚飾の衣を一枚、一枚と剥ぎ取ってゆく。見上げればターミナルビルの向こうには夜明け前の群青色の空をバックに、海岸まで迫る丘陵を縁取る輪郭が鮮やかに浮かび上がる。この風はあの稜線を越えて吹いてきているようだ。
今、私を急速に浄化しつつあるのは南国の風。微妙な違いを控えめに主張しつつも、南太平洋の島々に共通する風の香りだ。
ハワイでもニューカレドニア、フィージーでも最初に迎えてくれるのがこの南島の芳香。それは共通でもあり、妥協のないそれぞれ個性を含む風の匂い。
熱帯の花々が発する匂いなのか、フルーツを起源とするものか、島人の体臭とスパイスのミックスなのか、はたまた土壌の深くから沸き立つ香気なのか、訪れる度に繰り返される同じ疑問。
何故か僅かながらの切なさを含む風の香。
あのカトレアの豊満、芳醇な香りの中にも隠されたこの切なさの意味はいったい何なのか?芳香の奥にそっと忍ばせるこの切なさの誘惑は触れてはいけない妖気かも。
そんな懐疑も瞬く間に昇華する風を胸一杯に吸い込み、「やっと来た!」いや「又来ることが出来た!」感慨を噛締める。
今始まったばかりの旅への期待感を香る風で膨らませ、体がスゥーと軽くなってゆくのを感じる至福の時。
今私は沸き立つ命の息吹を抑えがたく、自分を持て余している。
この一瞬の充足感それは再生への確かな予感。それを感じるため何年も数々の島を巡ってきたのかも知れない。
日々蝕まれながらも、あり続けることへの諦めをそれなりの覚悟へと変換する為に。

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バッゲージクレームにて荷物を待ちながらタバコ2本を吸う、ニコチン中毒患者の因果か、情けないことに若干ふらつく、この場所に灰皿のある何たる優しき配慮? さすがにフランス領ポリネシア、何でもありのフランス気質に感謝!感謝!
イミグレーションは難なく通過、税関はパスポートのチェックさえなし。空港待合室カフェにて早速タヒチの地ビールであるヒナノビールを飲む、懐かしい5年振りの味。そして又タバコ。現地到着直後、この始まりのワクワク感がたまらなく嬉しい。

5時15分
現地エージェントの元に集合、国内線チケット、ホテルのバウチャーをもらう。

6時30分
タヒチ国内線にてパペーテ発、50分でボラボラ島着、空港よりタヒチエアーのシャトルボートにてボラボラ島最大の町にあるバイタベ港に移動。ここが今回のクルーズの出発地点。町をウロツクも殆どの店がまだ開いていない。小錦のお袋さん風のおばちゃんばかり!!海風で錆付いた自転車がキーコ、キーコと悲鳴をあげている。あそこのベンチで2人、こちらの日陰で3人と朝からお喋りに忙しい。足早に歩く人など見当たらない。ゆったりとした時間の流れに長旅に疲れた心身が徐々に軽くなってゆく。スーパーを探し当てフランスパンと缶ビールを購入。早くも飲んだくれバカンスの始まり!厚い雲のベールに次第と亀裂が入り強烈な太陽が顔を出す。肌を貫く、刺すような紫外線が降り注ぐ。しかし日陰に入れば、乾燥した潮風が実に心地よい。この風に吹かれながらのビールは酔いが早い。ピックアップの約束の午前10時を回ったころ、沖に停泊していたカタマランから迎えのボートがやって来ていよいよ乗船開始。イタリアーノ2組、スイス人カップルと我々の総勢8人の乗客。皆ハネムーン、我々も30回目の新婚旅行。ブルーノ船長もキャサリンもメッチャ解り易い英語で船内を案内して、説明してくれる。自己紹介の後、今後のスケジュールの説明。早くも和やかな雰囲気作りに配慮する船長夫妻の気遣いに航海への期待が高まる。

ランチ
レッドツナ(?)のレモン絞めの刺身、岩塩、胡椒、オリーブオイルにて食す。
他に白米(インデカ米)チーズ、カフェ   この粗食が前途多難

午後
ダイブスポットに移動 デンギー(船外機付ゴムボート)を出す。シュノーケリングを小1時間楽しむ。コーラルも魚も意外と貧弱。

夕方静かなラグーン内を移動して島の反対側に移動し停泊。

夕食
チキンカリー グリーンサラダ フランスパン チーズ やはり粗食
ビール、ワイン、食後にウイスキー 

11時に目が覚めタバコを吸い、星を見る。月明かりが美しい。



ボラボラ島のリーフの小島をバックに


デッキで日向ぼっこ:毎日こればかり、他にすることなし


ボラボラ島の高級リゾートの水上コテージ


我等がヨット;オラバ号:


デッキでビールを飲みながら書く航海日誌

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プロフィール
石黒獣医科医院院長
1948年生まれ
帯広畜産大学獣医学科卒業
石黒獣医科医院 院長
(社)岐阜県獣医師会・理事
獣医学知識、技術に関しては特筆すべきもの全くなし。
渓流釣りから海釣り、ラン栽培、スキー、登山、マリンスポーツ、「ウドン打ち」に至るまで自称「鬼才」::: 所謂 道楽人。
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