石黒獣医科病院

院長室 Toshiharu Ishigro Official Blog

2010-02-18 02:21:52

厳冬に舞う

テーマ:

北海道サホロ岳尾根筋に酷寒の風が厳しい。
ゴンドラ山頂駅を飛び出して数秒後に口髭は凍りつき、顔の皮膚感覚がない。
風は微風だが、気温はマイナス20度を割っている。そして滑降による風圧で体感温度はマイナス50度を下回る。
私は早くも2年ぶりのスキーの滑りに酔い始めている。
意識しなくてもスキーエッジがリズミカルに雪面を捉える。
半世紀あまりを掛けて蓄積した感覚が眼を覚ます。
体はスキーを忘れていなかった。
乾いたエッジ音が心地よい。
しかしこの爽快感が規則正しいエッジの切り替え音から来るだけでないことに気付き始めている。

昨夜の再会。
出会いから40余年振りの同窓会。
昨夜の酔いの名残りなのか。昨夜の談笑の余韻なのか。
日常を飛び抜けて今朝は体も心も軽い。
40年の歳月の重さを跳ね返す旧友の変わらぬ輝きを、何度も何度も思い返して眠った朝の目覚めは爽やかだった。

巡り着た道程に残した数々の悔恨、至らなさへの未練。
それでも尚、昨夜の友の表情は、深い安堵に満たされていた。
静かな諦観を伴う穏やかさが私を包み込んだ。
私は昨夜の宴を囲んだ皆の顔を満たす『身の丈の人生を精一杯正直に生きた落着き。そして明日もその様であろうとする覚悟』に勇気付けられている。その透明さに背中を押されている。

 それは偉大には程遠く、何程でもない、何処にでもある、ありふれた人生ドラマ。しかし一般論では語りえない個別の重さ。

 ある奴が私にしみじみと語った。
「地位も名誉も銭もいらん。若さと体力だけ欲しいな・・・」

世俗の塵としがらみにドップリ浸かり、足を取られながらも今尚遠くを見続ける視線。
自らはこうありたいと思い続ける矜持。 
事に臨んで『それは違う』と何時でもいえる自分を持ち続ける頑固さ。
この一点の拘りが私をあえて悪雪のコースに誘う。
私に圧雪された平穏なコースを避けさせる。


日高山脈の深雪を滑る
—スキーヤーは帯広畜産大学・松井教授—

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石黒とは余り話さなかったのが、残念です。私も昨年、38年ぶりに志賀高原でスキーをしました。できないかもと、1日目はスキーインストラクターについて教えてもらいましたが、何とからだが覚えているのです。非常に興奮して、2泊3日のスキーツアーを楽しめました。帯広でスキーに行きたいと思いましたが、音更で歩くスキーを初めて体験しました。老人には運動量が適当で良いかもしれません。稚内で、釣りに行く計画があるような話を聞きましたが、良ければ誘ってください。

Bravo, seems excellent idea to me is

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プロフィール
石黒獣医科医院院長
1948年生まれ
帯広畜産大学獣医学科卒業
石黒獣医科医院 院長
岐阜県獣医師会 夜間救急動物病院 院長
獣医学知識、技術に関しては特筆すべきもの全くなし。
渓流釣りから海釣り、ラン栽培、スキー、登山、マリンスポーツ、「ウドン打ち」に至るまで自称「鬼才」::: 所謂 道楽人。
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